東京に10年いた間、いろんな人に出会いました。東京だから変な人が多いのではなく、単純に人が多いから変な人も多いんだろう。と思う。
そんな東京で出会った変な人の話を思い出して書いてみよう。今日はラーメンをむりやりおごってきた人のはなし。
それは渋谷センター街でのできごと
渋谷が分かる方は思い浮かべて読んでいただければ。
当時大学生の私は渋谷の道玄坂あたりでアルバイトしていました。(派遣で109のイベントスタッフみたいなやつ)
バイト前に大好きな神座(かむくら)のラーメンを食べようと、センター街を早歩きでスタスタ歩いていました。
人がとにかく多い渋谷、神座までたどり着くまでにも人をかき分けていかないといけないし、なにせ私はバイトの時間がせまっているから1分も無駄にできない。
少しでもラーメンをゆっくり食べたい。
そのとき
男性「あの、ハンカチ落としましたよ!」
(おお、親切な人がいるもんだな、でも私のハンカチじゃないよ!)と思いながら、
私「違います」
と言うと、引き下がらないその男性。
ん、これはハンカチ落としましたよと嘘をついて喋りかけてくるナンパなのか⁈、と思いながら軽くスルーしながらして歩いていると、ずっとついてくるその人。。
(えっ、いやだ、しつこい….)
私「私今からバイトなんです!!」
バイト先に直行して振り切ろうかとも思いました。バイト先に入ればもうついてこれないと思って。
でも、この人のために大好きな神座をあきらめてお腹すかせたままバイト入りするのが嫌だった。
男「どこ行くの?どこでバイトなの?」(などなど色々話しかけてくる)
(めんどくさい!!!私は今からバイトで!バイト前の楽しみのラーメンなのに!)
私「……今からラーメン食べるんで」
男「じゃあ俺も食べよっと」
私「は!?!?」
こんなやりとりをしている間に神座に到着。
神座は、店の外に券売機があって、券を買って店内に入るシステム。
その男性は、お金を入れようとする私の腕を払いのけ、無理やり券売機にお金を入れて、私の分と自分の分の2枚の券を買いました。
何度も、いいです!と言ったし、でもあんな人の多い渋谷センター街で、こんなやりとりを長々するのも恥ずかしかったし、私はラーメンが目的だったから、まあ、もういいやここまで言うならと思って、一緒に店内に入りました。
男「どれにする?」
私「いや、いいです!」
男「いいから!いいから!これ?これね?」
私「は、はい…ありがとうございます。。」
〜店入る〜
店員「2名様ですか?」
男「はーい!」
私「・・・・・。」
そしてふつうに一緒に、隣に座って、ラーメン食べました。ゆっくり味わって食べたかったのに、
なんだこの状況は…と考えながら食べたから全然味わえなかった。
食べ終わり、ごちそうさまでした、と言って別れ、私はバイトに行きました。
最後まで連絡先を聞かれることもなく、ラーメン屋を出た後はふつうにさようなら。帰りにやっぱり払いますよ!て言っても、それでもラーメン代は受け取ってくれず。
何がしたかったんだろう。。。今でも不思議です。
この男性の気持ちを想像できる方、教えて欲しいくらいです。
あのハンカチでナンパを繰り返しているのか?
なぜおごってくれたのか?たまたまお腹空いてたのか?
誰かとラーメンが食べたかったのか?
神座が好きだったのか?
神座おいしいよね!
先日大阪に行った際、1年ぶりに神座のラーメンを食べて美味しくて身体が震えて、
テーブルにあるお客様の声に長文のメッセージを書き残してた人は私です。
次回は歌舞伎町で出会った異世界のおじさまのお話!
私のすきなラーメン屋さんはコチラ★
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